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なぜ、料理からではなく、ワインから相性を考えるのか?

通常レストランでは、シェフが料理を考案し、それに寄り添うワインをソムリエが選ぶというのが一般的です。

しかし、私が以前勤めていたワイナリーの直営店では、自社ワインを沢山の方に知って頂き、ファンになって頂く事が最大の使命。

|ワインが主体、お料理が寄り添い、ワインを引き立てる

「ワインが主体、お料理が寄り添い、ワインを引き立てる」と言う考えのもと、マリアージュを考えて参りました。

当店も同じく「ワインを愉しむレストラン」をコンセプトとしています。

料理から相性を考えるとワインがどうしても受け皿となりますが、ワインの味わいはもちろん、造り手の哲学に共感したものを提供したいという思いがあり、当店ではワインからのアプローチを行っています。

アビナメント(料理とワインの相性)

また、イタリアでソムリエ資格を取得する際に学んだ『アビナメント(料理とワインの相性)』の考え方にも基づいています。

イタリアのソムリエ試験では、実際に料理とワインを合わせ、「料理のどの部分が、ワインのどの部分と合っているのか、合っていないのか」を分析的に見て、相性の良し悪しを図ります。

専門的な話しになりますが、アビナメントを考えるうえで大事なことは、お料理とワイン、その双方の味わいが構成されている要素の大きさを合わせると言うこと。

例えば前菜の味わいが「6」とした場合、その後に続くお魚やお肉料理も「6」となると、合わせるワインのボリューム感が似通ってしまい、全体的にメリハリが無くなります。

そこで、まずはワインを選び、分析し、それぞれ違った構成の大きさのワインからお料理に対しアプローチを行うことで、よりバラエティーに富んだ「アビナメント」をお愉しみ頂けると考えております。

とはいえまだまだ駆け出しですので、日々改善と試作の繰り返しです。
ご来店の際は、是非温かい目でご意見を頂戴できれば、今後の励みとなり、より良い「アビナメント」を生む活力となるため幸いです。